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海辺の生きもの観察会

干潟やアマモ場に住む貝や魚をウォッチング。

身近な海辺で遊び、私たちの生活と深く関わっていることを学習する #観察会 です。


活動の概要

根室湾の海域と接する風蓮湖周辺は #漁業 活動がさかんで、1年を通してホッキやアサリ・コマイ・ワカサギ漁などが行われています。この豊かな漁場を支えているのが、藻場(アマモ場)です。このアマモ場で、#地域 の住民(小学生~大人)を対象にした観察会を毎年夏に開いています。観察会は、干潟やアマモ場、隣り合う磯の生きものを知ることで、地域の自然の豊かさに気づき、環境保全への理解が深まることを目的としています。観察会ではアマモ場に生息するエビ、カニ、アナジャコの仲間、貝の産卵や卵のう、磯の岩場に付着する海藻などを見ることができ、年代を問わず人気があります。


活動の成果

(アンケート結果より)

・いつも足にからまってじゃまだと思っていたアマモが、貝から魚まですべての海の生き物にとって大事だということがわかった。(10代)

・アマモは以前、漁師にとっては(船のスクリューにからまったりするので)不必要に思われていたが、海洋環境に役立っていることがわかったので、自然と人がうまくつきあっていければと思いました。(30代)

参加者のリピーター率が高いため、次の展開として観察対象を絞り、ひとつのテーマを掘り下げる観察会の実施を考えています。例えば当地では、貝の種類がアサリ・ホッキ・マテガイ・ホソウミニナ・ツメタガイなどが多く、数も豊富なので観察資源として適当です。


活動のポイント

・観察会当日と同じ潮汐の条件で、下見を行うことが大切です。場所が湾内だと潮汐データの時間と多少ずれたりすることがあります。干潮の前後で潮の流れが止まっている時間がどのくらいあるかなども事前に確認しておくとよいでしょう。

・下見をした日と観察会までの日数が空いてしまうと、採集できる生きものがガラリと変わることがあるので、要注意です。

・スタッフの人数は多いほうが、参加者への目が行き届くので、観察範囲が広がり採集できる生きものの数も多くなります。参加者が20名の場合、最低でもスタッフは3名必要です。また海生生物の #専門家 に講師をお願いするとスタッフの勉強にもなります。





文章・写真:善浪 めぐみ(公益財団法人日本野鳥の会(根室市春国岱原生野鳥公園))

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