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アマモウォッチ

厄介者の「ゴモ」は実は大事な役割を担っている!アマモについて知り、調べることで、

身近な環境の #保全 について考えよう。


活動の概要

浅い内湾の穏やかな砂泥底に発達するアマモ場は、「海のゆりかご」とも呼ばれ、水産資源を含む多くの生物の生息場所となるほか、熱帯雨林に匹敵する光合成量で近年問題となっている海洋酸性化の緩和にも役立つなど、沿岸の環境と生産性を支える重要な生態系です。アマモウォッチは、1998年にオーストラリアで始まった「seagrass watch」をモデルとした事業で、簡便な方法で、中高生を始めとした一般 #市民#専門家 が協力してアマモ場のモニタリングを行い、長期的なデータとする活動です。


活動の成果

浜中町琵琶瀬川河口部には、コアマモを中心としたアマモ場が広がっています。当団体では、2015年から、地元霧多布 #高校 に協力いただいて、琵琶瀬川河口部のアマモ場のモニタリングを続けています。調査に先立ち、生徒さんにはアマモ場の概要に関する事前レクチャーを行うほか、モニタリングを行うことの意義について説明を行います。アマモ類は地元では「ゴモ」と呼ばれ、#漁業 者の船のプロペラに絡まることから邪魔者扱いされることが多いですが、事業を通じて、漁業者の家庭に育った生徒さんを含む地元の方々に、水産業にとっても地球環境にとっても重要な生態系であることが伝えられています。


活動のポイント

#モニタリング は、身近な環境について知り、保全していく上で、欠かすことのできない重要なステップです。アマモ場という環境を実際に体験してもらい、簡便な方法でのモニタリングに参加してもらうことで、身近な自然の見守り人を育成することを目指します。また、得られたデータは、多少の誤差は生じますが、長期的な変化を追いかけるには充分な精度となることがわかっており、科学的なデータの蓄積となります。特に学校などとの連携をとることで、科学的な調査として長期的なデータを集めると同時に、環境教育事業としての効果をあげることができます。





文章・写真:河内 直子(特定非営利活動法人 霧多布湿原ナショナルトラスト)

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