カチカチカチカチ…。みんなでマガンを数える…ただそれだけ!
8万羽のマガンをみんなで数える達成感がすごい!?雁数え初心者でも楽しめる!
活動の概要
四半世紀以上続く #市民 参加によるマガン #調査。3地点に分かれて、地点ごとに決められた範囲内でねぐら入りするマガンを数えます。調査範囲をまたいで飛んでくる群れはトランシーバー係がうまく振り分けます。各地点に調査リーダーが配置され、リーダーとカウント経験を積んだ参加者のデータの平均が結果として採用されます。雁数え初心者は一か所に集まり、練習を少しした後、最後までカウントし、調査リーダーの結果にもっとも近かった人に賞品が授与されます。調査終了後、暖かい館内で調査結果のまとめを行います。恒例の最後の挨拶は「ではまた来年お会いしましょう!」です。
活動の成果
宮島沼がまだ広く知られていなかった1987年に「宮島沼にマガンが多数飛来していることを知らせ、その数を計測することで世界的価値を持つ沼の位置づけを訴え、その重要性を市民に認識してもらうこと」を目的に市民有志によって始められました。長期間に渡る #モニタリング 活動の功績は大きく、宮島沼がラムサール条約に登録された際の公式データとしても活用されました。当初は美唄市教育委員会がとりまとめをしていましたが、宮島沼のラムサール条約登録後は市民団体「宮島沼の会」の公式行事となりました。調査体験ができるイベントはめずらしいのか、ご家族の他、大学生のサークルや外国人のグループなどが参加してくれています。
活動のポイント
・参加するたびにもらえるちょっとしたグッズ(デザインが更新される缶バッジやシールなど)があると喜んでもらえます。
・宮島沼では、雁数え5級から始まる昇級・昇段制度があります。最高位は師範代です。
・ちょうど雪解け後でゴミが出てくるので、イベント開始の前に参加者がゴミ拾い(#清掃)をする時間を設けています(任意参加)。
・開催日を北海道内で実施しているマガン・ヒシクイ合同調査にあわせ、宮島沼だけでなく、道内全体におけるマガンの数を発表することができています。
・調査の大変さや楽しさが伝わり、日々カウントしているスタッフが尊敬(同情?)されます。
文章・写真:牛山克巳(宮島沼水鳥・湿地センター)
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