地域とともに作る植物標本集
活動の概要
釧路市立博物館(#専門家)や一般 #ボランティア の協力を得ながら、浜中町の自然を伝える基礎的な資料とする植物標本を作っています。4月~10月まで野外にて植物の収集及び標本作成を行い、1~12月は植物の同定・標本の台紙貼り・標本整理・データ入力作業を行っています。活動の成果を地域に還元する為、植物 #観察会 や #企画展 を行っています。収集した標本の情報は、インターネット上に公開されている標本データベース(GBIF)に登録して、国内外の生物多様性保全活動にも役立つようにしています。
活動の成果
・2011年に活動を始めて2017年までにおよそ400種類の植物の標本を作ることができました。
・2015年10月には企画展「未来へ残す私たちの記録―ハーバリウム・霧多布―」を実施しました。
・2016年6月には植物観察会「きりたっぷフラワーツアー」を実施しました。
・2017年3月には第64回日本生態学会大会にて、今までの活動の成果をポスター発表しました。
・2018年2月にはミニ企画展「あなたの知らないスゲの世界」を実施しました。2018年6月にはスゲをテーマにした特別展を企画しています。
活動のポイント
・たとえ参加者が0名でも主催者側で活動を進められる体制にしておくことが大切です。
・ボランティアさんが楽しんで活動できるように、気軽に参加してもらえるような雰囲気づくりを心がけています。
・当初は地域住民が多かったのですが、最近では釧路市や根室市など周辺の都市部からの参加者が多く、時には旅行者も参加します。漁業や酪農など夏に最盛期を迎える第一次産業が中心の小さな町の場合、地域でこの活動に関われる方は少ないので、参加者の間口は広くとって活動を持続させています。
・企画展や観察会などを積極的に行って調査の成果を還元し、調査への理解や、参加者のモチベーションの維持を心がけています。
文章・写真:辻 ねむ(特定非営利活動法人 霧多布湿原ナショナルトラスト)
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