環境を守る活動はどこでやっても一緒。まずは自分の足元から始めること。
そんな気持ちで集まる世界中の #ボランティア たち。その思いは、大沼から世界に広がる。
活動の概要
新日本三景にも選ばれる大沼国定公園は、多くの #観光 客を集めるだけではなく #地元 の人たちの憩いの場にもなっています。30年前は泳げた大沼と言われましたが現在は水質汚染によりアオコの発生がみられ環境の悪化が懸念されます。そんな中、その状況を何とか改善できないかと大沼住民と共に活動しているワークキャンパーたち。葦を植えた筏づくり、島々の周りの石積みによる保全作業、森林作業、ゴミ拾いなど大沼流域の環境保全に努めています。皆で共同生活し、食材は地域の人たちが差し入れ。#海外 からのボランティアに対して、地域住民もボランティアでお返しする、心と心の交流が根底に流れています。
活動の成果
2004年が大沼国際ワークキャンプのスタート。海外からボランティアが集まった時には、外国人が夜に歩いているとか、知らない外国人がいるとか、観光協会に通報が入ったほど。それが、毎年続けて実施していることで、地域のお祭りやイベント、個人の家にも招かれるように、浸透していきました。そういう意味では、森や大沼での地道な環境保全活動が、地域の人々にも理解してもらい、一緒にボランティアをしたいという日本の学生や、地域住民も増えてきています。2012年に大沼はラムサール登録湿地に登録された中で、環境保全活動にも更に弾みがつきました。毎夏に行われる環境ボランティア活動が、参加メンバーからつながり、更に広がっています。
活動のポイント
人口2200人ほどの地域に様々な産業が集約される大沼地区。畑作、酪農、漁業、観光業、あるいは自然を楽しみに来る人たち。狭い地域だけに、それぞれの利害がぶつかりることも多いのですが、ワークキャンプのメンバーに対しては、牛乳や野菜、肉から、ワカサギなどの食材がそれぞれから差し入れされます。自転車や遊覧船も提供いただき、地域の魅力を感じることができるワークキャンパー。地域のしがらみの中にはいないニュートラルなボランティア活動が、少しずつ広がることは、世界から集まったメンバーの喜びになり、地域が一緒の方向を目指し、将来的に環境に根ざした「大沼ブランド」の誕生が願いです。
文章・写真:金澤 晋一(大沼ラムサール協議会)
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