生きものあふれる田んぼはミクロの小宇宙!
「食」と「自然」のつながりを発見する #体験学習 活動。
活動の概要
田んぼの生きものをつかまえて、名前を調べて観察します。プランクトンからトンボまで、たくさんの生きものが見つかるはずです。田んぼは、お米を作るだけでなく、たくさんの生きものを育む「湿地」でもあるのです。たくさんの生きものには「害虫」もいれば「益虫」もいますが、ほとんどは害にも益にもならない「ただの虫(生きもの)」です。ただの虫が多ければ、それを食べる益虫も多くなり、害虫の大発生を抑えてくれます。害虫だって数が少なければただの虫です。体験を通じて、生きもの同士のつながりや生物多様性の意味、田んぼの役割について考えます。
活動の成果
大人も子供も楽しめるプログラムで、宮島沼の「ふゆみずたんぼオーナーズ」のイベントとしても行っています。身近な #食(お米)と環境(田んぼ)がテーマで、生きものを捕まえて観察するという直接的な体験を伴うため、メッセージが伝わりやすく、参加者の意識や行動の変化に結びつけることができていると思います。#専門家 の助けを借りるなどの工夫によっては、田んぼの生物相の把握と #モニタリング につなげることもできます。
活動のポイント
#小学生 を対象とする場合は、3年生なら「 身近な自然の観察 」(理科)、6年生なら「 生物と環境 」(理科)など、関連する単元と関連づけた解説を行います。また、活動時間が少ない場合は「田んぼの生きものビンゴ」、時間が多く取れれば「田んぼの生きもの図鑑づくり」をするなど、時間や対象者にあわせて活動内容を工夫します。活動の時期としては、水温が高くなり生きものが活発になる6月中旬から、トンボの羽化や中干で生きものが少なる7月上旬がベスト(北海道の場合)です。
文章・写真:牛山克巳(宮島沼水鳥・湿地センター)
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